「中殿筋を鍛えれば治る」は本当?歩行の揺れを骨盤・全身から整える理由|仙台市宮城野区 つつじが岡整骨院
「中殿筋を鍛えれば治る」は本当?歩行の揺れを骨盤・全身から整える理由|仙台市宮城野区 つつじが岡整骨院
公開日:2026年6月18日|つつじが岡整骨院 スタッフ監修
「中殿筋トレーニングをしているのに歩き方が変わらない」「お尻の筋トレを頑張っているのに左右の揺れが改善しない」「インターネットで調べた体操を試したが効果を感じない」――前回の記事で歩行時の左右の揺れについて原因を解説しましたが、今回はつつじが岡整骨院が、なぜ「中殿筋を鍛えるだけ」では改善しないことがあるのか、そして骨盤・全身からのアプローチがなぜ重要なのかを詳しく解説します。
「中殿筋を鍛えれば治る」という情報の落とし穴
多くの書籍や文献では、トレンデレンブルグ歩行を改善させるために有効な方法として「中殿筋の筋力強化」が挙げられています。 Seikei-mori
これは決して間違った情報ではありません。しかし、すべての方に同じアプローチが有効とは限らないという点が見落とされがちです。
もちろん、中殿筋が弱っている場合は筋力強化が有効ですが、実際の臨床では、むしろ使いすぎて疲労してしまっているケースもよく目にします。そのようなケースでは、中殿筋をトレーニングするような治療をすると、逆にトレンデレンブルグ歩行が悪化してしまう可能性もあります。 Seikei-mori
つまり「弱っているから鍛える」という単純な発想が、実は逆効果になってしまうケースもあるということです。ここに、自己判断でのトレーニングの難しさがあります。
なぜ中殿筋トレーニングだけでは不十分なことがあるのか:4つの視点
視点①:筋力ではなく「反応の速さ」の問題かもしれない
多くの症例で問題は筋力の量よりも立ち上がりの速さ(RFD:Rate of Force Development)です。 Moveaction
Trendelenburg例:ピーク到達が3–5秒へ遅延 → 必要な瞬間に必要トルクが出ず骨盤下制。 Moveaction
筋力測定(MMT)では問題がないように見えても、中殿筋MMTが4~5でも跛行が出ます。RFD(立ち上がり速度)不足が多いです。素早い切り返し課題があるケースでは、単純な筋力強化トレーニングだけでは改善しにくいことがあります。 Moveaction
視点②:内転筋(内もも)の機能が関わっているケース
外転筋とは反対の作用をもつ内転筋群の筋力低下でも同じような現象が起こるケースがあることを知っていますか?股関節内転筋の機能低下による異常歩行として、立脚期終期に股関節は外転する。その際、股関節内転筋のブリッジ活動が低下していると体幹の重力の影響を受け、股関節外転方向に崩れていく。 Radical-seikotsuin
以上が、内転筋が要因の場合のトレンデレンブルグのメカニズムです。この状態でもし、外転筋力を鍛えてしまった場合、本来必要な内転筋へのアプローチが見落とされ、改善が進みにくくなる可能性があります。 Radical-seikotsuin
視点③:固有感覚(体のセンサー)の低下
固有感覚の低下 加齢/過緊張/疼痛/血流障害/交感神経過活動などで立ち上がり反応が鈍化。フィードフォワード破綻 長期臥床・疼痛で予測姿勢制御が崩れ、跛行パターンが“学習”されやすい。 Moveaction
筋肉そのものの力だけでなく、関節や筋肉が「今どんな状態にあるか」を脳に伝える感覚(固有感覚)が低下していると、適切なタイミングで筋肉が働きにくくなります。さらに、不安定な歩き方そのものが体に「パターンとして定着」してしまうこともあるとされています。
視点④:大殿筋・小殿筋など他の筋肉とのバランス
歩行中の骨盤の側方制動に、中殿筋は大殿筋や小殿筋ほどには大きな筋力を発揮していないということがわかります。トレンデレンブルグ歩行は、立脚中期に出現しているように見えますが、よくよく患者さんの歩行を観察すると、立脚初期にすでに骨盤の側方制動が図れず、トレンデレンブルグ現象が出現している場合が多い。 Souki-bam
中殿筋だけに注目するのではなく、大殿筋・小殿筋を含めたお尻まわり全体の筋肉バランス、そして歩行のどの段階(立脚初期・中期)で問題が起きているのかを見極めることが重要だと考えられています。
なぜ骨盤・全身からのアプローチが重要なのか
ここまでお伝えしてきたように、歩行時の左右の揺れは単純に「中殿筋が弱いから鍛える」という一面的な問題ではなく、次のような複数の要因が複雑に絡み合っています。
中殿筋の筋力そのものの問題、筋力の「立ち上がりの速さ」の問題、内転筋など他の筋肉の機能の問題、体幹の筋力バランスの問題、骨盤全体のアライメントの問題。
これらが個人によって異なる組み合わせで関わっているからこそ、「中殿筋を鍛えれば必ず治る」という単純な公式は当てはまらないケースが多いのです。
骨盤のアライメント自体が歪んでいる場合、その上にどれだけ筋トレを重ねても、土台が不安定なままでは効果が発揮されにくいことがあります。骨盤を整えることは、特定の筋肉だけでなく、股関節まわり全体の機能が正しく働きやすい環境を作るという意味で重要なアプローチです。
整骨院でできる総合的なアプローチ
トレンデレンブルグの原因をしっかりと判別したうえで、適切なアプローチをすることが重要です。 Radical-seikotsuin
つつじが岡整骨院では、自己判断での「とりあえず中殿筋を鍛える」というアプローチではなく、骨盤・股関節まわり全体を丁寧に確認した上でのサポートを行っています。
骨盤の状態を丁寧に確認することとして骨盤の左右差・前後の傾きを確認します。歩行時のどの段階で揺れが生じているかも合わせて観察します。
骨盤矯正で土台を整えることとして骨盤のアライメントを整えることで、お尻まわりの筋肉が本来の機能を発揮しやすい環境を作ります。
お尻・内もも・体幹まわりの筋肉調整こととして中殿筋だけでなく、大殿筋・内転筋・体幹の筋肉も含めて全体のバランスを確認しながらアプローチします。
日常生活でのアドバイスこととして歩き方・立ち方など日常生活で意識できるポイントを具体的にお伝えします。
ご家庭でできる範囲のセルフケア
専門的な判別が必要な部分は整骨院でのチェックが重要ですが、日常生活で取り入れられる基本的なケアもご紹介します。
**お尻のストレッチ(毎日)**として仰向けで片膝を反対の膝の上に乗せてお尻の奥を30秒伸ばします。過度に緊張している場合の緩和に役立ちます。
**骨盤リセット(毎晩)**として仰向けで膝を立て膝倒しを左右10回繰り返します。骨盤全体のアライメントを整える基本的な習慣です。
**片足立ちバランス(無理のない範囲で)**として壁や椅子の近くで安全に配慮しながら片足10〜20秒程度行います。バランス感覚・固有感覚への刺激として取り入れられます。
ただし、自己判断で過度なトレーニングを続けることはかえって逆効果になる可能性もあるため、気になる症状がある場合はまず専門家へのご相談をおすすめします。
つつじが岡整骨院のアプローチ
ボキボキする矯正は行いません。 体への負担が少ないやさしい施術ですので安心してご来院ください。
初診時に丁寧な姿勢・歩行チェックを行い、骨盤・股関節まわりの状態を総合的に確認した上で骨盤矯正を中心としたアプローチを行います。
まとめ:歩行の揺れは「中殿筋だけ」でなく骨盤・全身から見ることが大切です
「中殿筋を鍛えれば治る」という情報は一面的な真実であり、すべての方に当てはまるわけではありません。筋力の量だけでなく反応の速さ、内転筋などの他の筋肉、骨盤全体のアライメントなど、複数の視点から体の状態を見極めることが、歩行時の左右の揺れへの根本的なアプローチにつながります。
つつじが岡整骨院は榴ヶ岡駅から徒歩5分・夜21時まで受付しています。
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