腰痛の9割は「グリーンライト」|心理社会的リスク因子イエローフラッグを解説|仙台市宮城野区 つつじが岡整骨院
「病院で検査しても異常がないのに腰痛が長引いている」「レッドフラッグには当てはまらないと言われたが、なぜ治らないのか知りたい」「腰痛の慢性化に心理的な要因が関わると聞いたが本当か」――こうした悩みをお持ちの仙台市内の方が非常に多くいらっしゃいます。
腰痛に対する考え方は生物学的損傷から生物心理社会的モデルへと変遷しています。腰痛患者の9割以上は自己限定性疾患(グリーンライト)であり、発症や再発、慢性化には心理社会的危険因子であるイエローフラッグが存在しているとされています。今回はつつじが岡整骨院が、腰痛における「イエローフラッグ」という考え方を解説します。
以前の記事でお伝えしたレッドフラッグとの違い
以前の記事で、腫瘍・感染・骨折などの重篤な疾患を示唆する「レッドフラッグ」についてお伝えしました。レッドフラッグは、医学的に見逃してはいけない危険なサインですが、実は腰痛患者の多くはこのレッドフラッグに該当しません。腰痛患者の9割以上は、時間の経過とともに自然に改善が見込める「グリーンライト」と呼ばれる状態にあるとされています。
一方で、このグリーンライトの状態にあるにもかかわらず、腰痛が長引いたり、繰り返したりするケースがあります。その背景に存在するのが、心理社会的な危険因子である「イエローフラッグ」です。
イエローフラッグとは何か
イエローフラッグとは、腰痛の発症・再発・慢性化に関わる、心理的・社会的な要因のことを指します。「手術で腰痛は改善しない」といった治療への不安や思い込み、痛みへの過度な恐怖心、仕事や家庭でのストレス、痛みがあるにもかかわらず無理を続けてしまう生活習慣、周囲のサポート不足などが、この心理社会的要因に含まれると考えられています。
ある症例報告では、腰部脊柱管狭窄症と診断された患者様が、約40年間の勤務で重労働もあり、21歳を初めに計4回のぎっくり腰の既往があったという背景の中、日常生活に支障を来したものの、仕事や農業の手伝いなど身体的負担が大きく症状誘発因子となり得る活動を継続していたという経過が報告されています。
なぜ心理社会的要因が腰痛を長引かせるのか
以前の記事でもお伝えした通り、慢性的な痛みは、それ自体がストレスとなって交感神経を優位な状態にし続けます。痛みへの不安・恐怖心が強いほど、この交感神経優位の状態が続きやすくなり、筋肉の緊張・血流の悪化という悪循環に陥りやすくなると考えられます。
また、痛みを恐れて体を動かさなくなる「恐怖回避行動」も、イエローフラッグの代表的な要素とされています。動くことへの恐怖から安静にし続けることで、かえって筋力低下・血流悪化が進み、痛みが長引きやすくなるという逆説的な現象が起こり得ます。
「手術で治らないのでは」という思い込みへの向き合い方
先述の症例のように、「手術で腰痛は改善しない」という概念から手術に抵抗があったという心理的な背景も、イエローフラッグの一例として報告されています。治療方針への不安・迷いを抱えたまま無理な活動を続けることは、症状の慢性化につながりやすいと考えられます。こうした心理的な側面についても、医療者と率直に話し合うことが大切だと考えられています。
睡眠障害という要素
先述の症例報告では、睡眠障害があったことも記録されています。以前の記事でもお伝えした通り、不眠は腰痛発症のリスク因子である可能性が報告されており、イエローフラッグという心理社会的要因の中には、こうした睡眠の問題も含まれると考えられます。
イエローフラッグを踏まえたアプローチの重要性
問題解決にはイエローフラッグを踏まえたアプローチが必要とされています。単に痛みという身体的な側面だけでなく、痛みへの考え方・生活習慣・ストレスといった心理社会的な側面にも目を向けることが、腰痛が長引いている方にとって重要な視点になります。
骨盤矯正という身体的アプローチの位置づけ
骨盤矯正は、骨盤の傾きという身体的な原因に働きかけるアプローチです。イエローフラッグという心理社会的要因への対応と合わせて、身体的な構造の改善に取り組むことは、腰痛と向き合う上で重要な両輪になると考えられます。
イエローフラッグチェックリスト
・「治らないのでは」という強い不安・思い込みがあるか
・痛みを恐れて体を動かすことを避けている
・仕事や家庭で大きなストレスを抱えている
・睡眠の質が低下している
・痛みがあるのに無理な活動を続けてしまっている
つつじが岡整骨院のアプローチ
ボキボキする矯正は行いません。体への負担が少ないやさしい施術ですので安心してご来院ください。
骨盤矯正で身体的な原因にアプローチしながら、丁寧なカウンセリングを通じて、無理のない範囲での体の使い方についてもお伝えします。
まとめ:腰痛が長引く背景には心理社会的な要因が関わっていることがあります
腰痛患者の9割以上は自然に改善が見込めるグリーンライトの状態にありますが、それでも長引く場合、痛みへの不安・ストレス・睡眠の問題といったイエローフラッグが関わっている可能性があります。身体的なケアと合わせて、こうした側面にも目を向けてみてください。
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