肩の痛み、それ本当に四十肩ですか?肩こり・腱板損傷・石灰沈着性腱板炎との違いを解説|仙台市宮城野区 つつじが岡整骨院
「肩が痛いから、これはきっと四十肩だろう」――そう自己判断して様子を見ている方は、仙台市内にも非常に多くいらっしゃいます。しかし、肩の痛みが必ずしも四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)とは限りません。今回はつつじが岡整骨院が、肩の痛みの背景にある様々な原因と、専門家に相談すべきタイミングについて解説します。
「肩の痛み=四十肩」という思い込みの危うさ
腱板断裂、石灰沈着性腱板炎、頸椎疾患など、四十肩・五十肩と似た症状の疾患もあるため、自己判断せず医療機関で診断を受けることが大切です。四十肩・五十肩は非常によく知られた病名であるがゆえに、肩の痛みがあると、他の可能性を考えずに「四十肩だろう」と決めつけてしまいがちです。しかし、それぞれの疾患は原因も治療法も異なるため、正確な鑑別が重要になります。
そもそも「肩こり」と「四十肩」は別物です
以前の記事でもお伝えした通り、肩こりは筋肉の疲労や血行不良が主な原因なのに対して、四十肩・五十肩は加齢による肩関節の炎症です。肩こりが筋肉というやわらかい組織の問題であるのに対し、四十肩・五十肩は関節そのもの、あるいはその周囲の組織(腱板・関節包など)の問題であるという、根本的な違いがあります。
四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)の基本的な特徴
肩関節周囲の炎症や拘縮により、腕が上がらない、背中に手が回らないなど可動域が制限され、日常動作に支障をきたします。夜間や安静時にも痛みが強く出やすく、経過は長引きやすく、症状が数カ月から1年以上続く場合もあります。以前の記事でもお伝えした通り、多くの場合、明確なきっかけなく、徐々に症状が進行していくという特徴があります。
原因①:腱板損傷・腱板断裂
腱板断裂は、肩の腱が部分的または完全に断裂する病気です。重いものを持ち上げたり、転倒したりした際に起こりやすく、断裂の程度によって痛みの強さや肩の動きの制限の程度が異なります。
四十肩・五十肩との大きな違いは、「明確なきっかけ」の有無です。重い物を持ち上げた瞬間、転倒した瞬間など、はっきりとした受傷のタイミングがある場合は、四十肩・五十肩ではなく腱板損傷・断裂を疑う必要があります。この場合、自然に治ることを期待せず、早期の画像診断(MRIなど)が重要になります。
原因②:石灰沈着性腱板炎という見落とされがちな病気
肩の腱板にリン酸カルシウムの結晶(石灰)が沈着し、強い炎症と痛みを引き起こす疾患です。主に40〜60歳代の女性が、何のきっかけもなく急に肩が痛くなり、じっとしていてもズキズキとした痛みを感じます。夜間一睡もできず、やつれた顔で病院を受診する方も少なくありません。
この病気の最大の特徴は「何の前触れもなく、突然、耐え難い激痛が生じる」という点です。四十肩・五十肩も徐々に痛みが強くなっていくことがありますが、石灰沈着性腱板炎は、それとは対照的に、ある日突然、これまでにない激しい痛みに襲われるという急性の経過をたどることが多いとされています。腱板内に沈着した石灰を免疫細胞が異物と判断し、排除しようと大量の化学物質を発生させて炎症を起こすことが、この激しい痛みの背景にあると考えられています。
通常の五十肩よりも症状が強く、首筋の痛みや手のしびれを感じることもあるとされ、診断にはレントゲン撮影によって腱板部分に石灰沈着の所見を確認することが重要になります。
原因③:頸椎椎間板ヘルニア
頸椎椎間板ヘルニアは、首の骨と骨の間にある椎間板が飛び出し、神経を圧迫します。首や肩、腕などに痛みやしびれが生じる病気です。以前の記事でもお伝えした通り、肩そのものの問題ではなく、首から出る神経が原因で、肩・腕に痛みやしびれとして症状が現れることがあります。「しびれ」を伴う場合は、肩関節そのものの問題ではなく、頸椎由来の可能性も考慮する必要があります。
原因④:インピンジメント症候群
腱板の内部や表面に石灰が沈着する、あるいは加齢による組織の変化によって、肩峰と上腕骨の間の狭いスペースで組織同士が衝突しやすくなることがあります。これをインピンジメントといい、肩の痛みの原因となりやすい部位とされています。腕を特定の角度まで上げたときに、引っかかるような痛みを感じるという特徴があります。
それぞれの疾患の見分け方の目安
明確なきっかけ(重量物を持った、転倒した)がある場合は、腱板損傷・断裂の可能性を考えます。何の前触れもなく突然の激痛が生じ、特に40〜60代の女性である場合は、石灰沈着性腱板炎の可能性を考えます。しびれを伴う場合は、頸椎由来の可能性を考えます。徐々に可動域が制限され、夜間痛を伴いながら経過している場合は、四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)の典型的な経過に近いと考えられます。
ただし、これらはあくまで一般的な目安であり、症状が似ているため、正確な鑑別には医療機関での画像検査(レントゲン・MRI・超音波検査など)が不可欠です。
一度専門家に相談したほうがよい症状
以下のような症状がある場合は、自己判断で「四十肩だろう」と様子を見続けず、整形外科への相談をおすすめします。
何の前触れもなく、突然、これまでにない激しい痛みが生じた場合。重い物を持ち上げた、転倒したなど、明確なきっかけの直後に痛みが生じた場合。肩の痛みと一緒に、腕や手にしびれがある場合。安静にしていても、じっとしていられないほどの激痛が続く場合。症状が数週間経っても改善しない、あるいは悪化している場合。
なぜ正確な診断が重要なのか
四十肩・五十肩と症状が似ていますが、別の疾患のため、異なる治療が必要です。例えば、石灰沈着性腱板炎の急性期には、腱板に針を刺して沈着した石灰を破り、吸引するという、四十肩・五十肩とは全く異なる専門的な治療が行われることがあります。誤った自己判断のまま様子を見続けることは、適切な治療のタイミングを逃すことにつながりかねません。
骨盤・姿勢との関係
以前の記事でもお伝えした通り、猫背・巻き肩といった姿勢の崩れは、肩関節周囲の組織への負担を助長する要因の一つと考えられます。ただし、これはあくまで四十肩・五十肩、あるいはインピンジメント症候群のような姿勢に関連する要因が考えられるケースについての話であり、石灰沈着性腱板炎や腱板断裂といった疾患には、また別の原因・治療アプローチが必要になります。まずは正確な診断を受けることが、すべての土台になります。
肩の痛みの原因チェックリスト
・明確なきっかけ(重い物を持った・転倒)の後の痛みか
・何の前触れもなく突然の激痛が生じたか(特に40〜60代女性)
・しびれを伴うか
・徐々に可動域が制限されていく経過か
・症状が数週間経っても改善しない、または悪化しているか
つつじが岡整骨院のアプローチ
当院は肩の疾患を診断・治療する施設ではありません。整形外科での正確な診断を最優先とした上で、診断後、姿勢・骨盤という観点からサポートいたします。
ボキボキする矯正は行いません。体への負担が少ないやさしい施術ですので安心してご相談ください。
まとめ:肩の痛みには様々な原因があり、正確な診断が何より大切です
肩の痛みは、肩こり・四十肩五十肩だけでなく、腱板損傷・石灰沈着性腱板炎・頸椎椎間板ヘルニアなど、様々な原因から生じている可能性があります。「きっと四十肩だろう」と自己判断せず、症状の現れ方に応じて、一度専門家に相談することをおすすめします。
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