肩が痛いとき、動かすべき?安静にすべき?|四十肩・五十肩は経過によって考え方が変わります|仙台市宮城野区 つつじが岡整骨院
「肩が痛いとき、無理してでも動かした方がいいのか、それともしっかり休ませた方がいいのか判断できない」「ネットで調べると『動かせ』という情報と『安静にしろ』という情報、両方出てきて混乱する」――こうした悩みをお持ちの仙台市内の方が非常に多くいらっしゃいます。
実は、この問いに対する答えは「一つ」ではありません。四十肩・五十肩は、症状の経過(時期)によって、動かすべきか安静にすべきかの考え方が大きく変わるのです。今回はつつじが岡整骨院が、この時期ごとの考え方と、それぞれの注意点を解説します。
まず知っておきたい:四十肩・五十肩には3つの時期があります
整形外科では医師の指導のもと、四十肩・五十肩の症状の3つの段階ごとに合わせた治療や対処を行います。急性期(炎症期)、慢性期(拘縮期)、回復期という3つの時期があり、それぞれで体の状態、そして「動かすべきか安静にすべきか」の答えが異なります。
時期①:急性期(炎症期)――ここでは「安静」が正解です
急性期は突然激しい痛みが現れる時期で、痛みは数日間続きます。肩関節がひどい炎症を起こしている状態なので、安静を第一にしてください。痛みが強いうちは肩を無理に動かさず、症状や体質に合わせて、消炎鎮痛薬などで痛みを抑えることが中心となります。痛みを和らげるのには冷やしても温めてもよいとされ、自分に合った方法を選ぶとよいとされています。
痛みが治まらない場合は、炎症を抑えるステロイド剤や、肩関節の動きをなめらかにするヒアルロン酸、痛みを抑える局所麻酔薬などが用いられる場合もあります。以前の記事でもお伝えした通り、この急性期には、三角巾・アームスリングなどで固定し安静を図ることが必要とされる場合もあります。
「無理に動かすこと」の注意点(急性期)
この時期に無理に肩を動かそうとすると、炎症を悪化させ、痛みがさらに強くなる可能性があります。「早く治したいから」「動かさないと固まってしまうのでは」という焦りから、痛みを我慢して無理に動かしてしまう方もいらっしゃいますが、急性期においては、この判断は逆効果になり得ます。まずは炎症を鎮めることを最優先に考えましょう。
時期②:慢性期(拘縮期)――ここからは「動かすこと」が重要になります
ここが今回、最もお伝えしたい重要な転換点です。ストレッチをするとよいタイミングは、激しい痛みが落ち着き、鈍い痛みに変わる慢性期です。患部の炎症は収まってきているものの、肩の可動域が狭くなってしまい、肩を上げたり後ろに回したりする動きが、まだ困難に感じる時期です。
「まったく動かさないこと」の注意点(慢性期)
この時期に「まだ少し痛いから」といって全く動かさないでいると、肩関節を包んでいる膜が癒着(くっついてしまうこと)する可能性があります。この時期に肩を動かすことを控えてしまうと、肩関節が動かしにくくなって回復するまでに時間がかかってしまいます。つまり、急性期の「安静第一」という考え方を、慢性期になってもそのまま続けてしまうと、かえって症状の長期化・悪化を招くリスクがあるのです。
痛みが落ち着いてきたら、肩や腕の筋肉に働きかけるストレッチや可動域訓練を行って、回復を促すことが望ましいとされています。無理に肩を動かすなど痛みを誘発することを避ければ、マッサージを行っても問題ないともされています。
「無理に動かすこと」の注意点(慢性期)
一方で、慢性期であっても「動かせばいいなら」と痛みを我慢して無理な範囲まで動かそうとすることは避けるべきです。あくまで「痛みを誘発しない範囲」でのストレッチ・可動域訓練が基本であり、強い痛みを感じるところまで無理に動かすことは、炎症の再燃や組織の損傷につながる可能性があります。
時期③:回復期――引き続き、無理のない範囲での運動療法を
回復期(寛解期)では、ストレッチや運動療法で、肩の動きをより改善させていきます。この時期になっても、肩関節が硬くなって動きの悪さが改善しない場合は、関節包の癒着を取り除くための、より専門的な治療が検討されることもあります。慢性期と同様に、肩への負担に配慮しながらのケアを継続することが大切です。
なぜ「一律の答え」が存在しないのか
「動かした方がいいのか、安静にした方がいいのか」という質問に、単純な「YES」「NO」で答えられない理由は、まさにこの時期ごとの体の状態の違いにあります。急性期は「炎症を鎮める」ことが最優先課題であるのに対し、慢性期・回復期は「癒着を防ぎ、可動域を取り戻す」ことが課題になるため、アプローチが正反対に近い形で変化していくのです。
自分がどの時期にいるのか、判断に迷ったら
自分の症状が急性期なのか慢性期なのか、自己判断が難しいと感じる方も多いのではないでしょうか。症状にあわせて炎症や痛みの改善を行うことが重要であり、各時期にあわせて治療方針を決定・変更することが大切だとされています。判断に迷う場合は、自己判断で「動かす」「動かさない」を決めず、整形外科を受診し、今がどの時期にあたるのか、専門家の判断を仰ぐことをおすすめします。
骨盤・姿勢との関係
以前の記事でもお伝えした通り、猫背・巻き肩といった日常の姿勢の崩れは、肩関節周囲の組織への負担を助長する要因の一つと考えられます。骨盤という体の土台を整えることは、四十肩・五十肩そのものの時期別治療に代わるものではありませんが、回復後の再発予防、日常生活での肩への負担軽減という観点から、意味のあるサポートになり得ます。
動かす・安静チェックリスト
・自分が急性期・慢性期・回復期のどの時期にあたるか把握しているか
・急性期に無理に動かそうとしていないか
・慢性期以降、痛みを恐れて全く動かさなくなっていないか
・ストレッチ・可動域訓練は「痛みを誘発しない範囲」で行っているか
・判断に迷う場合は整形外科に相談したか
つつじが岡整骨院のアプローチ
当院は四十肩・五十肩を診断・治療する施設ではありません。整形外科での診断・治療方針の決定を最優先とした上で、骨盤矯正・姿勢という観点から、回復後の再発予防をサポートいたします。
ボキボキする矯正は行いません。体への負担が少ないやさしい施術ですので安心してご相談ください。
まとめ:「動かすか安静か」は、今どの時期にいるかで答えが変わります
四十肩・五十肩は、急性期には安静を最優先し、慢性期・回復期には適度に動かして癒着を防ぐという、時期によって正反対に近い考え方が求められます。「動かさなすぎ」も「動かしすぎ」もそれぞれにリスクがあるため、自己判断が難しい場合は、専門家の判断を仰ぐことが大切です。
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