自律神経失調症とは?体の見えない調整役をやさしく解説|よくある症状と毎日の過ごし方
「なんとなく体がだるい」「眠れるのに疲れが取れない」「朝からおなかの調子が悪い」。このような不調が長く続いて、原因がよくわからないと感じる方は少なくありません。その背景として、よく話題になるのが「自律神経」です。ここでは、自律神経がどのような働きをしているのか、そして「自律神経失調症」と呼ばれる状態について、初めての方にもわかりやすくご紹介します。
■ 自律神経とは
自律神経は、自分の意思とは関係なく、体の働きを自動で調整してくれる仕組みです。心臓の動き、呼吸、体温、胃腸の働き、汗のかき方などを、24時間休まずに整えています。たとえば、走ったあとに心臓がどきどきするのも、食後に胃腸が動き出すのも、自律神経のはたらきによるものです。
■ 交感神経と副交感神経の違い
自律神経には、大きく分けて二つの働きがあります。
1. 交感神経
体を活動モードに切り替える働きです。緊張したとき、急いでいるとき、仕事や運動に集中するときに働きます。心拍数が上がり、体が動きやすい状態になります。
2. 副交感神経
体を休息モードに切り替える働きです。リラックスしているとき、眠るとき、食事をして消化するときに働きます。心拍数が落ち着き、体がゆっくり回復する状態になります。
この二つは、車のアクセルとブレーキのように、状況に応じて切り替わりながら体のバランスを保っています。どちらかが強すぎたり、切り替えがうまくいかなかったりすると、体にさまざまな不調があらわれると考えられています。
■ 自律神経失調症とは
自律神経失調症は、自律神経の切り替えがうまくいかなくなり、体や気持ちにさまざまな不調があらわれている状態を指す言葉として使われています。医学的に一つの病気と確定しているものではなく、いくつかの検査で異常が見つからないのに不調が続くときに、こう呼ばれることがあります。そのため、自己判断で決めつけず、体の状態を丁寧に確認することが大切です。
■ よく見られる症状
自律神経の乱れによる不調は、体のさまざまな場所にあらわれることがあります。
・頭が重い、頭痛がする
・肩や首がこる、体がだるい
・動悸や息苦しさを感じる
・めまいやふらつきがある
・寝つきが悪い、夜中に目が覚める
・おなかが張る、便秘や下痢が続く
・手足の冷えや、のぼせやほてり
・気分が落ち込みやすい、イライラしやすい
これらの症状は、ほかの病気が隠れている場合もあるため、まずは医療機関で相談することが大切です。
■ 日常生活への影響
自律神経の乱れが続くと、体のつらさが仕事や家事、人との関わりにまで影響することがあります。集中力が続かない、疲れが取れず休日も休んだ気がしない、外出や人混みがつらくなるといったことも少なくありません。また、つらさが気になるほど気持ちが不安定になり、さらに体の不調を強く感じてしまうという悪循環に入ることもあります。
■ 毎日の過ごし方でできること
1. 湯船にゆっくり浸かる
ぬるめのお湯に10分ほど浸かると、体がゆるみ、副交感神経が働きやすくなります。
2. 寝る前の時間を整える
寝る1時間前からスマートフォンを控え、部屋の照明を少し暗くすると、眠りに入りやすくなります。
3. 深くゆっくり息を吐く
鼻から吸って、口からゆっくり長く吐く呼吸を数分続けてみてください。気持ちが落ち着きやすくなります。
4. 朝の光を浴びる
朝に日の光を浴びると、体内のリズムが整いやすくなります。
5. 無理のない運動を続ける
激しい運動より、ウォーキングや軽いストレッチなど、毎日続けられる運動がおすすめです。
■ 整骨院・鍼灸院でできること
当院では、首や肩のこり、姿勢の崩れ、体の緊張など、体の状態を確認し、負担の少ない施術で体をゆるめることを行っています。ただし、自律神経失調症という状態を診断したり、治療したりすることはできません。つらい症状が続く場合は、内科や心療内科など医療機関での相談をおすすめしています。
■ 早めに医療機関を受診していただきたいサイン
次のような場合は、自己判断で様子を見ず、早めに医療機関を受診してください。
・胸の痛みや強い動悸、息が苦しい状態が続く
・意識がもうろうとする、失神しそうになる
・気分の落ち込みが続き、日常生活がつらい
・死にたい気持ちになることがある
・症状が長く続き、眠れない、食べられない状態になっている
つらい気持ちが強いときは、ひとりで抱え込まず、信頼できる人や医療機関に話してみてください。
■ まとめ
自律神経は、体の活動と休息を自動で切り替えてくれる大切な仕組みです。その切り替えがうまくいかなくなると、さまざまな不調があらわれることがあります。日頃から湯船に浸かる、寝る前の時間を整える、ゆっくり呼吸するといった小さな習慣を大切にしてみてください。つらさが続くときは、お気軽にご相談ください。
つつじが岡整骨院・鍼灸院
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