リュックで腕がしびれる・だるい|胸郭出口症候群をわかりやすく解説

リュックを背負うと腕がしびれる、だるくなる。つり革につかまろうと腕を上げると手がしびれる。こうした症状の背景に、「胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん)」と呼ばれる状態が関わっていることがあります。聞き慣れない名前かもしれませんが、なで肩の方や、重いリュックをよく背負う方に見られることがあります。ここでは、胸郭出口症候群とはどのようなものか、リュックとの関係も含めてわかりやすくご紹介します。

■ 胸郭出口症候群とは
胸郭出口症候群とは、首から腕へと向かう神経や血管が、首の付け根から鎖骨、胸の上のあたりで圧迫されたり、引っ張られたりして、腕や手にしびれ・だるさなどの症状があらわれる状態です。腕へ向かう神経や血管は、鎖骨や筋肉のすき間を通っているため、姿勢や体の使い方によって、そのすき間が狭くなると影響が出やすくなります。

■ リュックとの関係
リュックを背負うと、肩ひもが鎖骨の上や肩の付け根あたりに乗り、下向きに引っ張られます。重いリュックを長時間背負っていると、神経や血管が通るすき間が圧迫されやすくなり、腕のしびれやだるさにつながることがあります。特に、肩ひもが細いリュックや、荷物が重いリュックを片側だけで背負う習慣は、負担が偏りやすくなります。

■ こんな人に見られやすい
・なで肩の方
・重いリュックやカバンを日常的に背負う方
・デスクワークやスマートフォンで、巻き肩・猫背になりやすい方
・腕を上げる動作や作業が多い方
これらはあくまで傾向であり、当てはまるからといって必ず胸郭出口症候群というわけではありません。

■ 見られやすい症状
・腕や手のしびれ、だるさ
・腕を上げたときに症状が強くなる(リュックを背負う、つり革を持つ、洗濯物を干すなど)
・手が冷たく感じる、力が入りにくい
・首や肩、肩甲骨のあたりのこりや痛み
症状の出方は人によって異なり、ほかの原因で起こっている場合もあります。気になるときは自己判断せず、医療機関で相談することが大切です。

■ 自分でできる工夫
1. リュックの背負い方を見直す
肩ひもは幅が広く、クッション性のあるものを選び、左右均等に背負いましょう。荷物は軽くし、体に近い位置で背負うと負担が減りやすくなります。腰のベルトがあるタイプは、肩への負担を分散しやすくなります。
2. 姿勢を整える
巻き肩・猫背になると、神経や血管の通り道が狭くなりやすくなります。胸を軽く開き、肩を後ろに引く姿勢を意識しましょう。
3. 肩まわりをゆるめる
肩を回す、肩甲骨を寄せる・開く運動で、肩まわりの緊張を和らげましょう。
4. 重い荷物を片側で持たない
片側だけに負担をかけない工夫も大切です。
しびれが強いときは、無理に動かさず、まず医療機関で相談してください。

■ 整骨院・鍼灸院でできること
当院では、胸郭出口症候群に関係しやすい首や肩、肩甲骨まわりのこり、姿勢の崩れ、なで肩や巻き肩の状態を確認し、負担の少ない手技で筋肉をゆるめ、姿勢を整えるサポートを行っています。日常でのリュックの背負い方や姿勢の工夫についてもアドバイスいたします。ただし、診断や治療はできないため、しびれが強い場合や続く場合は、整形外科などの医療機関での検査をおすすめします。

■ 早めに医療機関を受診していただきたいサイン
次のような場合は、こりや疲れと決めつけず、早めに医療機関を受診してください。
・腕や手のしびれ、力の入りにくさが続く、または強くなる
・手の筋肉がやせてきた、細かい動作がしにくい
・腕や手の色が白くなる、紫色になる、強く冷たく感じる
・首や肩を動かすと強い痛みがある
・転倒や事故の後に症状が出た
これらは早めの対応が必要な場合があります。

■ まとめ
胸郭出口症候群は、首から腕へ向かう神経や血管が圧迫・けん引されて、腕や手のしびれ・だるさがあらわれる状態です。重いリュックの背負い方や、なで肩・巻き肩の姿勢が関わることがあります。リュックや姿勢を見直し、肩まわりをゆるめることで負担を減らせる場合がありますが、しびれが強いときや続くときは、まず医療機関での検査を受けてください。腕のしびれや肩のつらさが気になる方は、お気軽にご相談ください。

つつじが岡整骨院・鍼灸院
仙台市宮城野区西宮城野10-5-1B(つつじが岡駅2番出口から徒歩2分)
電話:022-355-6282
営業時間:10:00〜21:00

つつじが岡整骨院・鍼灸院