高齢者の転倒予防|家庭でできる環境づくりと無理のない運動

年齢を重ねると、ちょっとした段差でつまずく、立ち上がるときにふらつくといったことが増えてきます。高齢の方の転倒は、骨折や寝たきりのきっかけになることもあり、予防がとても大切です。転倒は「運が悪かった」だけでなく、体と住まいの両面から減らすことができます。ここでは、ご家庭でできる転倒予防の工夫をご紹介します。

■ 高齢者が転びやすくなる理由
1. 筋力の低下
足やお尻、体を支える筋肉が弱くなると、体を支えきれずふらつきやすくなります。
2. バランス感覚の衰え
体の傾きを立て直す力が弱まると、つまずいたときに踏みとどまりにくくなります。
3. 歩幅が狭くなる・すり足になる
足が上がりにくくなり、小さな段差にもつまずきやすくなります。
4. 目の見えにくさ
視力の低下や、暗い場所での見えにくさも、転倒の一因になります。
5. 薬の影響や体調
薬の影響でふらつくことや、体調が優れないときに転びやすくなることもあります。

■ 住まいの環境を整える
転倒の多くは、住み慣れた家の中で起こるといわれています。次のような工夫が役立ちます。
1. 床の整理
電気コード、新聞、マットの端など、つまずきやすいものを片づけます。
2. 滑り止め
浴室やトイレ、玄関など、滑りやすい場所に滑り止めマットを敷きます。
3. 手すりの設置
階段、浴室、トイレ、玄関など、立ち座りや移動の多い場所に手すりがあると安心です。
4. 明るさの確保
廊下や階段、夜のトイレまでの通り道を明るくします。足元灯も効果的です。
5. 段差への注意
小さな段差には、目立つ色のテープを貼るなどして気づきやすくします。

■ 体を保つための運動
無理のない範囲で、毎日少しずつ体を動かすことが、転倒予防につながります。必ず支えのある場所で、安全に行ってください。
1. つかまり足踏み
手すりやテーブルにつかまり、その場で足踏みをします。
2. かかと上げ
支えにつかまり、かかとを上げてつま先立ちになり、ゆっくり下ろします。
3. つかまり片足立ち
手すりに軽く手を添え、片足を少し上げて立ちます。
4. ゆっくり歩く
天気のよい日に、無理のない範囲で歩く習慣も役立ちます。

■ 靴や服装も大切
かかとが安定し、滑りにくい靴を選びましょう。スリッパは脱げやすく、つまずきの原因になることがあります。裾の長い服も、踏んで転ぶことがあるため注意しましょう。

■ 整骨院・鍼灸院でできること
当院では、高齢の方の体の状態に合わせて、筋力や姿勢、骨盤や足のバランス、歩き方を確認し、負担の少ない手技で体を整えることを行っています。無理のない運動や体の使い方もお伝えし、転倒予防をサポートします。ただし、病気の診断や治療はできないため、ふらつきが強い場合などは医療機関での相談をおすすめします。

■ 早めに医療機関を受診していただきたいサイン
次のような場合は、年齢のせいと決めつけず、早めに医療機関を受診してください。
・急にふらつくようになった、歩きにくくなった
・めまいや、ぐるぐる回る感覚を伴う
・手足のしびれや力の入りにくさがある
・転倒を繰り返す、転んでけがをした
・薬を変えてからふらつくようになった

■ まとめ
高齢の方の転倒は、筋力やバランスの衰えに加え、住まいの環境も関わっています。床の整理や手すり、明るさの確保といった環境づくりと、無理のない運動を組み合わせることで、転倒のリスクを減らすことができます。ご本人もご家族も、体のバランスや歩き方が気になるときは、お気軽にご相談ください。

つつじが岡整骨院・鍼灸院
仙台市宮城野区西宮城野10-5-1B(つつじが岡駅2番出口から徒歩2分)
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